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《四季折々・・・》ルナママの雑記帳 

多忙な日々の心のオアシスは、2頭の癒し犬ボーダーコリーのマリカとディアナ。そして、暮らしの記録をブログへ綴ること(笑)・・・

夫の脳髄膜腫

2008年は仕事のほかに、後半はパパさんの入院手術などもあり、とても忙しい年でした。
年末にはパパさんも二足歩行で無事退院でき、やっと普段の生活に戻りつつあります。

実は、1年くらい前から少し左足を引きずるような動きに、何処か血管が詰まっているのかもしれない脳の検査に行った方がいいと周囲の者が心配して言ってくれていました。
しかし、仕事が忙しいのと左手足が少し重いくらいないで、さして辛い症状はなかったため、伸ばし伸ばしにして病院になかなか行きませんでした。
ようやく10月7日、近くの脳外科を受診。
MRI検査
の結果、なんと頭頂部に大きな腫瘍がみつかりました。

幸い良性の脳髄膜腫だということですが、「画像診断が出来るようになった近年は、ここまで大きくなった腫瘍は見たこと無い。」と言われました。

髄膜腫とは→ http://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/208.html

硬膜から発生した腫瘍が徐々に大きくなって例えれば、豆腐に卵を押し付けたような感じで脳を圧迫しているとのことでした。
腫瘍が大きな割には症状が軽いことに医師も驚いていましたが、ゆっくりゆっくり時間をかけて大きくなったようで、脳が順応して吐き気や頭痛などの自覚症状が無かったのだろうと・・・・
悪性ではないので今すぐに緊急手術の必要はないけれど、このまま2~3ヶ月ほっといてよい大きさでは無く、治療方法は切除するしかないと・・・

今思えば、5年ほど前から、犬の散歩に一緒に出かけても足取りが遅かったことや、2年ほど前からは、ほんの少しの段差に躓きそうになることなどあったのです。
その時は、老化が早い~どん臭いくらいにしか思わなかったのでした。
まさか頭の中でこんな腫瘍が育っていたとは・・・・

10月8日 肝細のパパでも切らないといけないものなら早い方がいいと覚悟を決め、MRI画像と紹介状を持って、紹介された総合病院の脳神経外科に行ってきました。
今の時期なら1ヶ月位は仕事を休めるということで、その日のうちに入院手術の日を決めてしまいました。

10月10日 MRI画像撮影、保存血液の採血(400cc)
10月16日 入院、保存血液の採血(400cc)
10月17日 血管造影検査
10月21日 開頭手術


その後、詳しいMRIの結果、パパの腫瘍は何と卵3ヶ分ぐらいの大きさでした。
ここまで大きくすると手術がしにくくなると主治医に言われました。
この腫瘍、4~5年はかかって大きくなっていたようで、既に静脈も巻き込んでいました。

19日の夜にはボストンから息子が急遽帰国してくれました。
21日は手術室前で息子と二人で無事手術が終わるのを待ちました。
10時間ぐらいは覚悟していましたが、朝9時に手術室に入り、10時間を過ぎてもまだ終わりませんでした。それからが長いこと長いこと・・・
11時間・・・12時間・・・13時間・・14時間・・・時間は刻々と過ぎます。
その間、手術室からは何の音沙汰も無く・・・
もう待合室に残っているのは私達だけ・・・
どうなっているんだろうと、どれだけ心配したことか・・・
まもなく日付け変わろうかとする23時50分、やっとICUに呼ばれました。
手術が終わったのは23時35分だったとのことで、覚醒してから呼ばれたのです。

出血の多い事が予想される手術だったため、術前に自己血液を800cc採血していました。
しかし、手術中にそれだけでは足りず、さらに日赤の血液を400cc使ったとのことでした。
その後、脳内の出血とかなければ、翌朝のCT撮影後に病室に戻ってくるとのことでした。

10月22日 朝、CT撮影後に病室に戻ってきました。
術前には左の手足が重いと感じる程度で普通に歩いて入院したのに術後には右手以外は全く動かなくなっていました。言葉はしゃべれましたが、目もまだうつろで、少しぼ~っとした感じでした。
このまま要介護になり、仕事復帰できなかったら大変なことになると、息子がボストンに戻る前に主治医に説明を求めました。
「今朝のCTの結果も悪くなかったので、術後の脳の腫れが治まってくれば動くようになるでしょう。仕事の内容にもよりますが、仕事復帰も大丈夫と思います。」とのことでした。
23日の早朝に日本を発つ息子は、22日は空港近くのホテルを予約していました。パパの様子に後ろ髪を引かれる思いでしたが、夕方にはホテルへ引き上げました。
息子が引き上げたあと、しばらくして、パパの声「左手が動いた。」と・・・
その時は、嬉しさで思わず涙がこぼれました・・・・
すぐに、ホテルへ電話し息子に知らせました。これで、少しは安心して出発することが出来たようです。

術後の貧血が改善されず、輸血を400cc(200ccX2日)追加しました。
両足先とも、足先まで感覚はずっとありましたので歩けるようになるとは思いました。
しかし、腰から下が自由には動かないので、エコノミー症候群予防の為、暫くは両足先に付けられたフットポンプを外すことができませんでした。
4日間は病室に泊り込みましたので、夜中はこのフットポンプの音が気になりました。
まあ、夜中何度もパパに呼ばれ体位を変えてあげたりで、ほとんど眠ってはいないのでしたが・・・

術後3日目の真夜中、パパの呼ぶ声・・・
「左足が動いたよ。」そうです、左足膝を曲げれたのでした。

しかし、手術前には何ともなかった右足の方が、なかなか動きませんでした。
右足がほんの少し動いたのは手術から8日後の朝、主治医の回診の時でした。
そして、自分の意志で右膝を動かせるようになったのは手術から10日後でした。
これで、やっと、右足先のフットポンプも外せました。

手術後は毎日看護師さんが部屋に来るたびたび、名前、年齢、日付けなどを尋ねます。
コミュニケーション障害などのチェックのようです。
理学療法士さんによる言語障害、記憶障害などのチェックもありましたが、いづれもクリアでしたのでほっとしました。
足の廃用症候群の予防のために、手術の3日後から足のリハビリが始まりました。

リハビリ療法士さんに、どのくらいの期間で歩けるまで改善するのか尋ねてみました。
「人それぞれだから・・・・」と、やっぱりはっきりしたことは言えないようです。
「ここでのリハビリは術後2週間ぐらいです。自宅生活が出来るところま回復しないときは、リハビリ専門の病院へ転院することになると思います。」とのことでした。
テレビではアメリカの株価暴落による不景気風のニュースが毎日流れています。
会社が気になるパパは、いてもたっても居られないようです。
何とか2週間で歩いて退院したいとリハビリ頑張っていましたが、歩行補助具につかまらないと歩けませんでした。

術後2週間で急性期治療(脳腫瘍の治療)は終了です。
ここでのリハビリは時間も短いため、主治医の勧めでリハビリ専門病院へ転院することになりました。

11月5日 紹介状を持ってリハビリ病院へ転院の相談に行きました。
紹介状には「大脳鎌髄膜腫摘出後の対麻痺」と書いてありました。
何故、後遺症が出たかは執刀医に聞かないと分からないが、大脳鎌という部分は手足の神経がたくさん集まっているところだから・・・と聞かされました。

11月7日 転院
自分では歩くことが出来ないので、福祉タクシーを呼んで車椅子で転院しました。
添書とレントゲンを見て、リハビリ病院の先生も、腫瘍の大きかったことに驚いていました。

術後2週間で歩いて退院する予定で入院したので、このリハビリ専門病院への転院は想定外の事態でした。手術のリスクは大なり小なり覚悟していましたが、脳室内ではなく頭蓋骨の内側の硬膜より発生した腫瘍だということで、今回の脳外科手術を少し軽く考えすぎていました。
もしも、経営者でなかったたなら、もっと早く病院へ行っていたでしょう・・・
また、会社のことを考えなくて良いのだったら、もっと時間をかけて病院や執刀医を捜していたはずだと多少後悔の念は拭えなかったのです。

しかし、「こんな大きな腫瘍を取って、これくらいの後遺症で済んで良かったよ。」と、リハビリ病院の先生に言われ、気持ちが少し楽になりました。

待合室で、患者さんのご家族同士がリハビリの成果を話されているのが耳に入りました。
ここは厳しいが成果のあがるリハビリ病院らしいです。
しかし、入院患者のほとんどは脳出血、脳梗塞による半身麻痺のお年寄りでした。

パパも診察、レントゲンなど各種検査ののちに、午後からリハビリ開始でした。
まずは、回数号令のテープにあわせて、起立(立ったり座ったり)訓練です。
初日は150回の起立訓練で脹脛がパンパンに張っていました。

入院中は午前九時から11時30分まで、午後2時から5時まで毎日リハビリ三昧です。
1日最低500回の起立訓練から初めて、歩行補助具を使っての歩行訓練
アキレス腱を伸ばすリハビリ、太腿や腰の筋力を付けけるリハビリなど・・・

夕方には足が上がらなくなるほどハードですが確実に筋力がついてきました。
59才のパパは、ここでは若い方でしたから起立訓練もすぐに1日600回以上できるようになりました。
左足は日に日に筋力が付いて、かなり足取りがよくなってきました。
転院2週間後にはまだ動かない右足首を80度に固定する装具を誂えて歩けるようになりました。
(90度より少し上げて、80度に固定することにより足先が引っかからないようにするのです。)
さらに1ヶ月後にはその装具も必要なくなりました。

12月27日 午前中のリハビリを済ませて、午後に退院しました
今は、部屋の中では固定具も装着せずとも歩けるようになりました。
但し、ほんの少しの段差に右足先が引っかかるので油断はできません。

1ヶ月しか使わなかった右足の固定装具とリハビリ靴は73,500円もかかりました。
但し、これは健康保険が適用される為、本人負担は3分の1です。
健保組合に申請書提出することで50,000円は後日戻って来ました。
必要の無くなったこの装具と靴は両方とも病院のリハビリ室へ寄贈して帰って来ました。

今は靴を履くときは足首に巻きつける簡単な装具をつけています。年末年始は装具屋さんがお休みなので、この装具は病院からの借り物です。
「年明けには、この装具も必要ないかも・・・」と療法士さんに言われています。
1年以内の2つ目の装具は確か健康保険が利かないはずですから、正月明けに必要なくなればラッキーですが・・・
(ちなみに、パパの障害は脳腫瘍手術後の中枢性両下肢不全麻痺につき、特定疾患に該当しないので介護保険の適用はありません。)

12月28日、29日 久々にパパと二人で庭の草むしりしました。
12月30日 午後からは一緒にイオンへ正月の買い物に行き、久々にキアヌリーブス主演の映画「地球が静止する日」を見て来ました。
ほぼ普通の生活に戻りましたが、右足首はまだ動きません。
しかし、病気だったことを知らない人には気づかれないほどに、見た目は普通に歩けるようになりました。

手術後や転院時の様子からは、こんなにはやく歩けるようになるとは思ってもいませんでした。

リハビリ病院は会社のすぐ近くなので、本人は週二回ぐらいリハビリに暫く通うつもりでした。
しかし、ゆっくり入院もしていられなかった事情を分かっておられる主治医からは退院に際して「自宅できちんと起立訓練を続けさえすれば、忙しい中を無理に通ってこなくても良いから。」とは言われました。また、「腫瘍が大きかったので多少の後遺症は残るだろう。」とも・・・
多少の後遺症が何処までだか・・・?ちょっと不安はありますが、言葉も頭も両手も正常なんだから多少、右足に麻痺が残ったとしても仕方ないのかも・・・

退院時に自宅でのリハビリ用に起立訓練の回数号令のCDコピー(200円 )を病院から買ってきました。年末年始の休み中の今は毎日午前中には。CDの号令に合わせて300回の起立訓練をしています。右足首は相変わらず動きませんが、歩き振りは退院時よりよくなって来ているように思われます。右足首が自由自在に動かないと、アクセル、ブレーキが素早く踏めないので運転ができません。だから、当分はママがパパのアッシーくんです。
[ 2008/12/31 23:53 ] Husband's health | TB(-) | CM(2)
★パラははさんへ
こちらこそ、素敵な賀状をありがとうございました。
今年も千くんとのダンスを楽しんでくださいね~

>看病のためのお泊りだったのですね。
そうなんです、デリアクさんのご好意に甘えてヤンチャ姫2頭を1ヶ月も預かって頂き、本当に助かりました。

会社を手伝う時からの約束なので、私は今までは遅く出社していました。
しかし、暫くはパパと一緒に朝から出社しなくてはならないので、朝の時間が今までより忙しくなりそうです。
朝に弱いので、正月休みの間にシュミレーションしないと遅刻しそうです~(*^m^*) ムフッ
[ 2009/01/02 12:51 ] [ 編集 ]
大変だったのですね・・・
お忙しい仲、早々に賀状ありがとうございました。

お仕事引き継がれて、お忙しいのは存知上げておりましたが、
まさかご主人さまが、大きな手術されておられたとは?!
さぞご心配だったことでしょうね・・・
でも、快方に向かわれておられるようでよかったです。

ルナちゃん達が、デリアクさんの所にお泊りしてたのも、
息子さんの所にでも、ご夫婦でご旅行かなと思っておりましたが、
看病のためのお泊りだったのですね。

ルナママさんもお仕事に看病にお家のことに、
ワン子にゃん子のお世話に、まだまだ大変と思いますが、
くれぐれもご自愛下さいませ。

お時間に余裕が出来たら、長くなった千とまた遊んでやって下さい。
[ 2009/01/02 00:26 ] [ 編集 ]
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ルナママ

◆管理人:ルナママ
2001年に、ボーダーコリーのルナと共にネットデビュー(笑)。
HP作りに嵌った時もありました。時の流れに身を任せ、今はブログをボチボチと・・


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